2008年09月20日


空売り規制の結末 - パキスタンの例

pakistan_stock.png

▲ 今年の7月に株価低迷に抗議しパキスタンのカラチ証券取引所を襲撃したパキスタンの個人投資家。あちらは個人投資家もエネルギッシュ。




株の話ですが。

アメリカでは19日から「空売り規制」というものを行っています。空売りというのはぶっちゃけて言えば「株を持ってなくても売ることだけできますよ」という仕組みで、知らない人には変に思えるかもしれませんが、どんな市場にもある極めて普通の健全な仕組みです。

で、まあ、それをしちゃいけないと。

理由の方もぶっちゃけて言えば「世界的に株価が下がっているので空売りを禁止すれば下がらないだろうから」と。

実はアメリカでは7月にもこの空売り規制をやっていて、結果はどうだったかというと、結局、空売り禁止期間中に株価は下がってしまったのでありました。つまり効果はなかったと。


でも、再びアメリカはそれを始めた。
そのおかげではないでしょぅが、木曜金曜とアメリカも世界の株価も大幅反発。


なんとなく、空売り規制は効果を表したような気がしますが、実際にはどういう結末が待っているのかというと、その可能性について、masayangの日記(ピスト通勤他で実に象徴的な記事を目にしましたので紹介しておきます。

パキスタンの例です。

パキスタンでは今年株価が急落してして、暴動まで起こってしまったのですが、その対策としてパキスタン政府は

・1ヶ月間の空売り禁止
・市場への資金供給
・上値10%、下値1%の値幅制限(これはすごい)


という政策をとりました。
今年の6月のことです。

そらにその後、8月には

・下値制限を発動

「下値制限」というのは日本では聞くことのない制限ですが、 「株価が○○以下に下がったら取引できない」というかなりムチャクチャな規制。


その後、株価はどうなっているのか。

ここからアメリカの未来が見えるのかもしれません。
アメリカの株価の未来はすなわち日本の株価の未来でもあります。

長くなるので、以下から。


パキスタンの空売り規制の顛末

前述したようにmasayangの日記(ピスト通勤他からの転用ですが、株のチャート図は見やすいように手を加えました。

まず、これが今年のパキスタンの株価。

20080920083003.png

4月から急落して、6月までに3割近く下落しています。
そして、現在に至るまでは以下の通り。



1. 6月下旬、赤線(A)の部分で空売り規制発動。株価は藩閥して数日間上がります。その後は、値幅制限の1%ずつ毎日下落します。



2. 7月下旬、緑線(B)の部分で、空売り規制解除。当たり前ですが、再び株価は下落。止めどなく下落していきます。


3. 8月下旬、黄線(C)の部分で「下値制限」発動。これにより規定した株価以下になった場合、取引はできなくなります。




そして、その黄線(C)以降どうなっているのかというと、今に至るまで制限の下値で張り付いたまま動いていません。もちろん、株価が上がることもありません。


ま、この通りになるなんて言ってないですが、「市場は政府にはコントロールできない」というのは事実に近いのかも。


なんかアメリカの証券取引委員のセックス委員長だかも「オレは何かやった」と言いたいためにやってるような。「やることやったし、後は知らね」と。



この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/106860044

この記事へのトラックバック